Dear My Star
幸せになろう。 僕らが出逢ったのは、きっとそのためだから。
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ナチュラルにすでにばれてる設定なのでトキヤがいますね。あれっ
まぁ想像つくと思いますがトキヤ=HAYATOも冴=まどかもそのうちばれますよということで・・・あれっ
+++++
まぁ想像つくと思いますがトキヤ=HAYATOも冴=まどかもそのうちばれますよということで・・・あれっ
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翔がまとめて持ってきていた雑誌に目ぼしいものはないかと思って漁っていたら。
「・・・・・・・・・。」
見つけてしまったソレを、黙っているべきかどうか迷った。
幸い翔は冴がソレを見つけてしまったことには気付いていないし、他のメンバーにも気付かれていない。
別に悪いとは思わない。
健全だと思う。
一般男子なら当然だと思う。
思うがしかし。
しばらく考えて、考えた末。
「・・・翔くん」
「んぇ?」
「正座」
「え」
突然呼ばれ、何の前触れもなく正座を求められて翔はわけがわからなかったが、冴の表情を見て逆らわないほうが身のためだと悟ったらしい。
大人しく読んでいた雑誌を置き、姿勢正しくきっちりと正座している冴に向かい合うように自身も正座をする。
「これをなんとする」
あまり得意な姿勢ではないので出来れば手短に、という思いは儚くも消え去ることとなった。
眉間にしわを寄せた冴が、後ろから取り出したソレを見て翔はザァと背筋が凍る音を聞いた気がした。
「げ」
呟いて顔を青くして固まり。
「わわわ・・・!」
音也は顔を赤くして何故か慌てだし。
「ブフッ」
レンは噴きだし。
「低俗な・・・」
真斗は絶対零度の眼をし。
「翔、最低です」
トキヤはスパッと云い切り。
「わぁ、翔ちゃん・・・」
那月はさすがに笑顔を引っ込めて。
「こういうのは私が口出しするようなことじゃないけどね。買うのはかまわないし、読むのも結構」
でもね、と前置きして、冴は手の中にあるソレ――いわゆるエロ本を丸めると、それで思いっきり翔の頭をひっぱたいた。
「私の部屋に持ち込むとはどういう了見!!?」
男子扱いか!
珍しく本気で怒っている冴に、翔はいろんな意味で血の気が引いた。
いつもはじゃれあいの延長で怒られることはあってもこんなに怒ることはない冴を怒らせてしまったことがまずひとつ、そしてもちろん女の子の部屋に、あんなものを持ちこんでしまったという男としてのプライドが崩れ去ったのがもうひとつだ。
「ち、違う! 誤解だ!! わざとじゃない!!!!」
「当たり前でしょ!? わざとだったら友達やめるわよ!!!」
「ごめん! マジごめん冴!!!!」
この際翔のプライドなどはどうでもいいが、さすがにこれはまずいと思う。自分が仮に女子だったとして、男友達がうっかりだったにせよ自室にエロ本なんかを持ちこんだら――翔は男なのでいまいち想像が出来ないが、今の冴を見る限り激怒されて然るべき事態なのだと予想は出来た。
ちなみに冴は自分がまどかと同一人物であるとお馴染みのメンバーにばれて以来、彼らが訪れていても部屋では素顔のままでいることが多い。
つまり今の冴は眼鏡のない素顔でおり、なまじ美人だから怒った顔が本気で怯えるくらいに恐ろしいのだ。
レンなどはまだ笑っているし、他のメンバーも助け船を出してもくれなさそうだ。音也がそわそわしているが、こういうことに関しては途端に口下手になる音也のフォローは墓穴を掘りそうだから遠慮してほしい。部屋に戻ったらきっと那月からも説教を食らいそうだし、翔の気分は最悪だった。
しかし自分が悪いのがわかっているので反論も云い訳も出来ず、淡々とした冴の説教にひたすら平伏する。
―――ああ、つらい。
それからおおよそ10分後。
「今度やったらただじゃ済まさないから」
一通り叱りつけて、一応冴も気は収まったらしい。
眉間のしわは深いままだったが、とりあえず先ほどのような怒気は感じられなくなっていた。
そのことに安堵した翔は、やっと生きた心地で息をつく。このまま部屋を追い出されたりしたらどうしようかと思っていたのだ。
「わかってる。ホントすみませんでした」
「よろしい」
最後に一つため息を零すと、じゃ、と冴はそのまま立ち上がった。
「・・・どこ行くんだ?」
ゴミ箱に捨てるならすぐ近くにある。というかいくらゴミ箱であっても女の子の部屋にエロ本が捨ててあるのはとても違和感があるので、捨てるとも思えないのだが。
なんだか嫌な予感がして翔が訪ねる。
振り返ろうともせず廊下へ続く扉のドアノブに手を伸ばした冴の口から出たのは。
「翔の好みを春歌と友千香に晒してくる」
死刑宣告だった。
やっぱり怒ってる。
直後、翔の悲鳴と、数名の爆笑が響き渡った。
ぼくたちおとこのこ。土下座して許してもらいました
20120711
「・・・・・・・・・。」
見つけてしまったソレを、黙っているべきかどうか迷った。
幸い翔は冴がソレを見つけてしまったことには気付いていないし、他のメンバーにも気付かれていない。
別に悪いとは思わない。
健全だと思う。
一般男子なら当然だと思う。
思うがしかし。
しばらく考えて、考えた末。
「・・・翔くん」
「んぇ?」
「正座」
「え」
突然呼ばれ、何の前触れもなく正座を求められて翔はわけがわからなかったが、冴の表情を見て逆らわないほうが身のためだと悟ったらしい。
大人しく読んでいた雑誌を置き、姿勢正しくきっちりと正座している冴に向かい合うように自身も正座をする。
「これをなんとする」
あまり得意な姿勢ではないので出来れば手短に、という思いは儚くも消え去ることとなった。
眉間にしわを寄せた冴が、後ろから取り出したソレを見て翔はザァと背筋が凍る音を聞いた気がした。
「げ」
呟いて顔を青くして固まり。
「わわわ・・・!」
音也は顔を赤くして何故か慌てだし。
「ブフッ」
レンは噴きだし。
「低俗な・・・」
真斗は絶対零度の眼をし。
「翔、最低です」
トキヤはスパッと云い切り。
「わぁ、翔ちゃん・・・」
那月はさすがに笑顔を引っ込めて。
「こういうのは私が口出しするようなことじゃないけどね。買うのはかまわないし、読むのも結構」
でもね、と前置きして、冴は手の中にあるソレ――いわゆるエロ本を丸めると、それで思いっきり翔の頭をひっぱたいた。
「私の部屋に持ち込むとはどういう了見!!?」
男子扱いか!
珍しく本気で怒っている冴に、翔はいろんな意味で血の気が引いた。
いつもはじゃれあいの延長で怒られることはあってもこんなに怒ることはない冴を怒らせてしまったことがまずひとつ、そしてもちろん女の子の部屋に、あんなものを持ちこんでしまったという男としてのプライドが崩れ去ったのがもうひとつだ。
「ち、違う! 誤解だ!! わざとじゃない!!!!」
「当たり前でしょ!? わざとだったら友達やめるわよ!!!」
「ごめん! マジごめん冴!!!!」
この際翔のプライドなどはどうでもいいが、さすがにこれはまずいと思う。自分が仮に女子だったとして、男友達がうっかりだったにせよ自室にエロ本なんかを持ちこんだら――翔は男なのでいまいち想像が出来ないが、今の冴を見る限り激怒されて然るべき事態なのだと予想は出来た。
ちなみに冴は自分がまどかと同一人物であるとお馴染みのメンバーにばれて以来、彼らが訪れていても部屋では素顔のままでいることが多い。
つまり今の冴は眼鏡のない素顔でおり、なまじ美人だから怒った顔が本気で怯えるくらいに恐ろしいのだ。
レンなどはまだ笑っているし、他のメンバーも助け船を出してもくれなさそうだ。音也がそわそわしているが、こういうことに関しては途端に口下手になる音也のフォローは墓穴を掘りそうだから遠慮してほしい。部屋に戻ったらきっと那月からも説教を食らいそうだし、翔の気分は最悪だった。
しかし自分が悪いのがわかっているので反論も云い訳も出来ず、淡々とした冴の説教にひたすら平伏する。
―――ああ、つらい。
それからおおよそ10分後。
「今度やったらただじゃ済まさないから」
一通り叱りつけて、一応冴も気は収まったらしい。
眉間のしわは深いままだったが、とりあえず先ほどのような怒気は感じられなくなっていた。
そのことに安堵した翔は、やっと生きた心地で息をつく。このまま部屋を追い出されたりしたらどうしようかと思っていたのだ。
「わかってる。ホントすみませんでした」
「よろしい」
最後に一つため息を零すと、じゃ、と冴はそのまま立ち上がった。
「・・・どこ行くんだ?」
ゴミ箱に捨てるならすぐ近くにある。というかいくらゴミ箱であっても女の子の部屋にエロ本が捨ててあるのはとても違和感があるので、捨てるとも思えないのだが。
なんだか嫌な予感がして翔が訪ねる。
振り返ろうともせず廊下へ続く扉のドアノブに手を伸ばした冴の口から出たのは。
「翔の好みを春歌と友千香に晒してくる」
死刑宣告だった。
やっぱり怒ってる。
直後、翔の悲鳴と、数名の爆笑が響き渡った。
ぼくたちおとこのこ。土下座して許してもらいました
20120711
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