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Dear My Star

幸せになろう。 僕らが出逢ったのは、きっとそのためだから。

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本人たちは至って普通の会話をしているつもりなので性質が悪いわけです。
みんな頑張れ。特に友ちゃん!



+++++

「翔の爪って自分でやってるの?」
「他に誰がやってくれんだよ・・・」
「なっちゃんとか」
「あいつにやらせるとピヨちゃんとか無駄に細かく書き込んでくるからもう二度と頼まねぇ」
「経験済みか」
「嫌な云い方すんな」

「じゃあじゃあ、私やってもいい?」
「・・・嫌な予感しかしねぇのはなんでだろうな・・・?」
「失礼な。綺麗に出来るわよ」
「遊ぶなよ」
「はぁい。瓶貸して」
「ん」


(間)


「・・・おお、すげぇ」
「どんなもんだい」
「まじ綺麗! ぜんっぜんムラなし! サンキュー冴!」
「わーいもっと褒めてくれていのよ!」
「よ、大統領!」
「うざぁい」
「何だこの仕打ち」
「もうちょっと別な褒め方はないんかい」

「俺もやりたい」
「私マニュキアしてないんだけど」
「たまにはいいじゃん」
「えー、いいけど・・・私トップコートしか持ってないよ」
「俺いっぱい持ってる」
「コレクター? コレクターユイなの?」
「うるせぇ懐かしい名前出すな。多分みんな知らねぇよ。使わねぇけど集めるのは好きなんだよ」
「じゃあ、色はお任せで」
「よーし、ちょっと待ってろ」


(間)


「うわ、細かっ。花火とかすごーい」
「自分の手じゃなきゃこれくらい余裕だぜ」
「翔って無駄に器用だよね、無駄に」
「おいなんで今二回云った」
「大事なことだったので」
「何がだ」



「・・・・・・・・・」
場所はくの部屋だった。
春歌は課題の提出に学校に行っており、暇だった友千香だけがくの部屋に遊びに来ていたのだが、先客がいた。
予想はしていたが当たり前のようにのんびり寛いでいた翔に軽く挨拶をし、友千香はくが持っていた雑誌を読んでいたのだが。
ふとマニュキアの話になり、相変わらず仲がよろしいことだ、と微笑ましくふたりの会話に耳を傾けていた友千香は、途中から必死に喉から今にも飛び出しそうな言葉を飲み込むことに集中していた。雑誌など30分前から同じページで止まっている。

女子か。

女子なのか。

いや、確かにくは女子だが、翔、お前も女子か。

ふたりの世界に突入されて置いてきぼりにされていることはこの際どうでもいい。というか、ふたりの世界に巻き込まれた方が事故になりそうなのでむしろありがたいが。
もしや普段からこんなやりとりを繰り返しているのであれば、クラスが違くて本当によかったと友千香は思う。
こんなの毎日見てたら糖尿病になって死ぬ。
同じクラスのレンとトキヤのことを見当違いに尊敬してしまった友千香であった。

その後、尊敬の眼差しに些か憐憫を交えて友千香に見られていることに気付いたレンとトキヤが首を傾げることになるのは、まぁどうでもいい話である。





これがふたりの通常運転ですよね。
友ちゃんが苦労しちゃってごめん、大好き
コレクターユイ面白いよ。NH系アニメはまじ最高


20120724

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