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Dear My Star

幸せになろう。 僕らが出逢ったのは、きっとそのためだから。

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私も翔くんみたいな親友欲しいよ



+++++
は一人部屋である。特別扱いではなく、単に人数の関係で。
それをぽろりとこぼしてしまったが悪いのか、耳ざとくそれを聞いた翔が悪いのか。
いまいちわからないが、定番というかセオリーというかお約束と云うか、ともかくの部屋が後に彼らのたまり場になったという事実は変わらないのである。

「広い」
「ひとりだからね」
綺麗に片づけられた部屋は、大きさは自分たちのものと変わらないはずなのに随分と広かった。荷物がひとり分しかないということと、の荷物自体が少ないから余計だ。
壁際の本棚にはいろんな本がぎっしり詰まっているが、余計なものが一切ない部屋だった。勉強机とクローゼットとキャビネットにシングルベッド。一人部屋にしてはやや大きなローテーブルがあるくらいで、女の子が好みそうな人形や置物などは見当たらない。
「いいなーこんな広々と使えて!」
「気に入ったなら泊まりに来てもいいよ」
「え、マジで?」
「遠慮しないでよ、同性でしょ」
「お前今なんつった」
衝撃的な発言をかましてくれた親友を睨み付けても、素知らぬ顔で口笛を吹いている。こいつ。何か云い返してやりたいところだが、翔は自分がに口で勝てるとは思っていなかった。ああいえばこういう。捻って嫌味を云っても更に捻った上に速度を増した反撃をされるということは、この数か月の付き合いで十分わかっているのである。
いつの日かきっと復讐することを自分の心に誓いつつ、近いうちこの部屋は自分たちのたまり場になるであろうことを予想していた。

まさかそこにうっかりとエロ本を持ち込んで激怒されることになることはさすがに予想出来なかったが。





ふたりの会話が書きたくて書いただけだった


20120711

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